国際物流におけるフォワーダーの役割と課題

国際物流業界におけるフォワーダーの役割

今年から復活したJリーグのCSがとても盛り上がりました。サッカーでフォワード(FW)と言えば点取り屋です。物流に似た言葉でフォワーダーと呼ばれる業者があります。国際物流業界におけるフォワーダー(Forwarder)とは、貨物利用運送事業者のことをいい、荷主から荷物を預かり、他の業者の輸送手段を用いて運送を引き受ける業者のことをいいます。一方、キャリア―(Carrier)とは、船や飛行機などの輸送手段を持っている会社のことをいいます。つまり、フォワーダーはキャリア―の貨物スペースに対し対価を支払い、荷主の荷物を運ぶので、国内運送の貨物利用運送事業者と似ています。フォワーダーは国際物流の司令塔であり、コーディネーターという役割を担っています。これはサッカーのポジションだとミッドフィルダー(MF)に該当するのではないでしょうか。

複合一貫輸送とは

グローバル化が進行した今日、国際物流におけるフォワーダーの役割は益々高くなっています。特に、国際物流は輸送手段の選択や通関や保険などの手続きが複雑であるため、専門業者のフォワーダーに頼らざるを得ない局面が多々あります。そして、日本のような島国の場合、フォワーダーは「複合一貫輸送」という輸送手段を選択します。複合一貫輸送とは、例えば、船舶とトラック、飛行機とトラックといった具合に、特定の運送品が、二つ以上の異なる運送手段により運ばれることをいいます。荷送人の下で封印された貨物が一度も開封されることなく、荷受人のもとまで運ばれます。この輸送手段により、荷主はドアtoドアのサービスを受けることが出来、安心して荷物の輸送を依頼することが可能になるのです。

ハードとソフト両面の改善が急務

一方で、複合一貫輸送は通常コンテナで運ばれます。東京や大阪などの大消費地では港湾内にコンテナを置く場所が不足しているため、コンテナを運ぶドライバーが港湾内で待たされるといった問題や、コンテナを陸上で牽引するトラックのドライバーが不足しているなどの理由ために、スケジュール通りに荷物が運べないといったデメリットも生じています。TPP妥結により、今後、さらなる物流増が見込まれています。港湾整備のハード面と人材育成のソフト面、双方の改善が急務だと思います。