通販市場と利用運送事業の拡大と「運行管理者」の役割

通販市場と利用運送事業の拡大

インターネット通販市場の拡大により、運送業はますます私たちの身近になってきています。それに伴い利用運送事業も拡大してきました。コンビニやスーパーで私たちが当たり前のように商品を買うことが出来るのはそこに商品を運んでくれる運送業界で働く人たちがいるおかげです。街を歩いて、運送会社のドライバーさんを見ない日はないのではないでしょうか。そのドライバーさんたちの安全を守り、私たちが安心して荷物を受け取ることを担保する資格として、国家資格の「運行管理者」があります。

運行管理者とは

 運行管理者は運送事業の適正な運営に欠かせない資格です。つまり、トラック・バス・タクシーなどの営業用自動車の運行の安全確保のために設けられた国家資格であり、一定の数以上の事業用自動車を保有している営業所ごとに、一定の人数の運行管理者を置くことが法律で義務付けられています。
 その運行管理者の仕事内容ですが、運転手の勤務表の作成や交代要員の配置、点呼による運転手の疲労・健康状態の把握や安全運転の指示などの運行管理に関することがメインですが、時には経営者に助言したりするなど運送会社で重要な役割を担っています。

 受験資格は次の①または②のいずれかを満たす必要があります。つまり、①運行の管理に関して1年以上の実務経験を有する者、もしくは②実務経験に代わる講習を受講した者です。

慢性的な人手不足と運行管理者の大切な役割

 運輸業界は扱う物量が増えたために慢性的な人不足状態が続いています。今後さらなる人手不足が深刻化すると予測されています。そのような中で過酷な労働条件で体調を崩し休職退職に追い込まれたとか、高速道路での居眠り運転で死亡事故が発生したといった悲劇も報道されてきました。そのような悲惨な事件事故が起こらないようにするためにも、運行管理者の果たす役割と責任は今後もますます大きくなっていくと考えます。