運送業のなかの利用運送事業

運送業というと、旅客や貨物の運送に関して運賃または手数料を取る営業を指します。すると、当然鉄道や船舶、航空機やもちろんトラックなどの運送手段を持っていることが必要であり、かつ前提であるように思われがちです。

輸送手段を持たない運送業もある!

ところが、これらのような輸送手段を持たずに運送業を営むことができる業態も、運送業のなかには想定されているのです。それが、この利用運送です。利用運送事業では、自社ではまったく運送手段を保有せずに、実際の運送や配送は外部の一般貨物運送会社を活用しつつ、運送業を営むことができるのです。つまり、物流全体の効率化や運送業界の資源の最適配分という市場効率性に依拠することで、運送手段を持つ貨物運送事業者がそれぞれバラバラに営業活動をおこない、また実際に運送を実施するよりも、はるかに経済的にもエネルギー的にも効率よく流通を実現することができるのです。従って、一般的にはなかなかイメージしにくい事業体ですが、貨物輸送の物流全体の面からみたときには、非常に大きな役割を果たしているといえるでしょう。

系列の垣根を越えて流通手段を相互活用する

21世紀のIT化社会にあって、物流の効率化はエネルギーの効率利用の観点から、その成長性において非常にポテンシャルをきたいされる業界となりました。すなわち、昭和の時代に企業系列ごとに効率化を進めてきた産業界が、系列の垣根を越えて流通手段を相互活用することで競争力を高めるようになったのです。この流れにIT化や標準化の波が現れ、一気に生産性が高まりました。