利用運送事業とはどういう運送業ですか?

利用運送の回答 

利用運送とは、正式には「貨物利用運送事業」いいまして、お客様(荷主)からの運送を依頼された場合に、自社で輸送手段を持つことなく、最適な輸送手段を選択して運送サービスを提供したい場合に適合する運送事業の形態です。
言葉で表現すると少し複雑になりますが、なぜこのような表現になるのかといえば、一般的に「運送業」では、自社でトラックや鉄道貨物、貨物船、航空機などの輸送手段を持ち、お客様から預かった荷物を運送するわけですが、トラック運送業(一般貨物運送事業)であれば、トラックや運転手、営業所や自動車車庫などの運送手段を保有しなければなりません。同じように鉄道ならばコンテナや貨車、機関車や運転士などを用意しなければなりません。船舶も航空機も同様です。
しかし、そもそも荷主であるお客様のニーズというのは、スピードやコスト、事故の場合の保証なども含めて「最適な手段で運送してほしい」というものであって、船で運べば安いものをわざわざ運賃の高い航空機で運ぶのは不合理ですし、トラックで運ぶと数百台必要になるところを鉄道貨物なら1列車で済んでしまうといった合理性があったりします。
従って、荷主(お客様)の輸送ニーズに対応する形で運送手段を適宜選択したいというときに、この利用運送事業の登録や許可を取得しておくことで、自社で輸送手段を直接保有することなく、顧客満足度の高い輸送サービスが実現できることになるのです。
近年では、3PLなどの新しい形態のロジスティクスが登場し、物流も最適手段を選択する時代に入っていますので、正に21世紀型の運送事業が、この貨物利用運送事業といえるでしょう。